うつ病の進行は、大きく四段階に分かれますが、最初の落ち込み期はさらに身体症状開始期と別人症状開始期に分かれます。
この身体症状の開始期は、身体症状が現れるが、感情は元気なままの状態です。そんなとき私たちは、さまざまな不調があってもそれをなんらかの理由をつけて、当たり前のこと、たいしたことではないと片付けてしまいがちです。
心は苦しくないのでどうしても切迫感がなく、結果的に少しぐらいの体調の悪さは、我慢することで乗り切ってしまうのです。
※重要:うつ 症状http://beautyful-health.com/archives/455
それでは、早期発見のためのポイントは何でしょうか。
一つ目は、うつ病についてよく知ることです。疲労との関係を理解しておくと、症状が出てきたとき、もしかしたら・・と考えることができます。
二つ目は、不眠状態を観察することです。不眠以外の症状は、患者さんが都合のいいように解釈して納得してしまう可能性があります。ところがどのように自分で解釈しても、苦しさをごまかせないのが、不眠です。
不眠の症状が二週間続いたら、「おかしい」と思ってください。
通常は疲れたら眠くなるものです。それが疲れているのに眠れないのは、それだけ体が異常を感じているということなのです。
体は正直です。体の信号を素直に受け取りましょう。
また、精神科受診に関する偏見があると気がついても対処できません。ですから、精神科受診について正しく知っておくことも重要です。